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書き初めと大洲和紙(五十崎=いかざきの和紙)
2023-01-02
2階療養棟、1階通所リハビリに書き初めの作品が掲示されていました。
「初夢」「新年」「うさぎ年」「元日」「初恋」など
見事な達筆な作品はお習字の先生だったご利用者が書かれたものでした。パソコンで文字を打つ作業が増え、便利と引き換えに自らの機能の劣化を感じるこの頃、今年はもう少し丁寧に字を書こうと思いました。
大洲和紙(五十崎の和紙)は、千年以上前の平安時代の書物・法令集の延喜式(えんぎしき)に伊予国の紙、喜多郡の紙の記事があり、大洲半紙は江戸時代の元禄の頃には、「品質日本一」と言われたことがあったそうです。ちなみに、紙の寿命は、一般的に「和紙1000年、洋紙100年」と言われます。海外でも国内でも図書館の蔵書がボロボロになるという問題がおきました。抜群の耐久性、強靭性、そしてやわらかな光沢をもつ和紙は、世界的にも高く評価されています。また、紙を漉(す)く時に、揺すりながら紙の層を形成する「流し漉き」という平安時代からの日本固有の製紙法は、上質で大判な紙を作ることができ、絵巻物にもつながっているようです。隣町の内子町で作られている封筒や金属で模様をほどこしているギルディング和紙のハガキを私は県外の方へのプレゼントにしたりしています。封筒はお札を入れるのに丁度よく、和紙の感じがいいと喜ばれ、30年以上前から県外の友人も利用しています。
身近なところから貴重な文化を守っていきたいものです。(えひめのまじめ図鑑より一部抜粋)(し)