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日本人学校児童の刺殺事件(番外編)
2024-09-23
9月18日、中国広東省の深圳日本人学校に通う男児(10)が保護者と一緒に登校中に、刃物を持った44歳の男に襲われ、翌日亡くなりました。保護者と一緒に登校中に、刃物を持った44歳の男に腹部を刺され、翌日亡くなりました。今年6月にも日本人学校のスクールバスを迎えに行っていた日本人の母親と未就学の男の子に、中国人の男が刃物で切りかかりました。車内にいたガイド役の中国人女性、胡友平さん(54)が男を阻止しようとして刺され、亡くなりました。国内でもこの9月に渋谷区代々木の路上で、面識のない女性(20代)に中国人の男(19)が後ろから包丁で何度も切りつけました。
今年の5月には中国の呉江浩駐日大使が、台湾情勢をめぐり、日本が台湾の独立に加担すれば「日本の民衆が火の中に連れ込まれることになる」と発言しました 。
問題なのは、中国政府は今回の事件についても、「個別の事件で、同種の事案はどの国でも起こりえる」と主張し、日本の外務省も9月19日に中国:凶悪犯罪に対する注意喚起というスポット情報を出しても、渡航危険レベルはゼロのまま(チベット・ウイグル自治区はレベル1)にしていることです。大量のカメラが設置されているにもかかわらず、情報がほとんど出てこないことにも恐怖を感じます。
日本では子どもたちだけで登下校するのが当たり前です。速やかに帰国・撤退できるよう国が支援すべきと個人的に思います。特に子どもたちの心理的影響が心配です。
ちなみに、安倍元総理は2021年12月1日午前、台湾の民間シンクタンク「國策研究院」で「新時代の日台関係」というタイトルの基調講演で次のとおりおっしゃりました。
「私は総理大臣として、習近平主席に会うたびごとに、尖閣諸島を防衛する日本の意思を見誤らないようにと、言いました。
その意思は確固たるものであると明確に伝えました。尖閣諸島や、先島、与那国島などは、台湾からものの100キロ程度しか離れていません。台湾への武力侵攻は地理的、空間的に関わらず、日本の国土に対する重大な危険を引き起こさずにはいません。
台湾有事それは日本有事です。すなわち、日米同盟の有事でもあります。本点の認識を、北京の人々は、とりわけ習近平主席は、断じて見誤るべきではありません。」
その意思は確固たるものであると明確に伝えました。尖閣諸島や、先島、与那国島などは、台湾からものの100キロ程度しか離れていません。台湾への武力侵攻は地理的、空間的に関わらず、日本の国土に対する重大な危険を引き起こさずにはいません。
台湾有事それは日本有事です。すなわち、日米同盟の有事でもあります。本点の認識を、北京の人々は、とりわけ習近平主席は、断じて見誤るべきではありません。」
中国は満州事変の発端となった柳条湖の満鉄爆破事件のあった9月18日を「国恥日」と定めています。中村粲(あきら)先生の『大東亜戦争への道』P301によると、爆発音は大きかったけれど、通過列車の安全を考えて使用爆薬量を定めていたので、爆発直後、奉天列車が通過できたほどの小さな爆発だったようです。P302では、「満州事変は日本の中国侵略の出発点ではなく、四半世紀に亙(わた)る中国の排日侮日政策の必然的結果であった、と筆者が結論する」と記されています。P304の驚くような商租権の侵害やP305からの排日教育の徹底による日本人や在満朝鮮人の迫害、テロなどの被害は尋常ではなかったことがわかります。 P308では『リットン報告書』に中村事件は他の如何なる事件よりもいっそう日本人を憤慨せしめたことが記されています。6月に中村大尉を射殺し、焼き捨てたことを事実無根とし、不良ごろつき日本人が多いので、おそらくこの連中が捏造した宣伝であると言明していたのを全面的に承認したのが9月18日だったようです。次の交渉の段階に入る前のこの夜、柳条湖事件が勃発したのです。P317では「重光葵(しげみつまもる)(事変当時、駐華公使)は手記『昭和の動乱』上巻に云ふ。『満州問題は、日本人の生活上、日に日に重要性を加へて行った。日本人の勤勉は、単に生きんがためであつて、生活水準を引き上げるためではなかった」とあります。(そもそも満州は中国の領土かについてP328以降に書かれています。)
当時は各国がそれぞれ経済ブロックを作り、大きな自給自足圏をつくっていました。高い関税壁をつくり、自分たちの勢力圏の中で貿易し、他国を締め出したブロック経済というものを、世界中がとっていました。その当時の状況を鑑み正しく評価されたのがインドのパル判事です。(参考:『大東亜戦争の総括』展転社 P22 )
また、同書P121で江藤淳先生が次のように述べられています。「白か黒か、一かゼロかというデジタル思考ではなくて、およそ一国が戦争をしなければならないという政策を決定して、数年にわたって戦争を遂行し、これだけの国力を傾け、それに対して国民がそれを支持した。国民はこれを支持するどころではない、終戦のご聖断が悔しいと言って、もっと戦争をしたいと言ったのが当時の民心だったということを学生に言うと、学生はみんなびっくりします。それで一番軍人がそれを心配したんだと。アメリカの軍人じゃない、日本の参謀本部の高級将校が、日本人の反乱を一番心配したんだ。そのことが分かるかと、それが戦だぞと言うと、学生は本当にびっくりします。(中略)
真実というものは恐ろしいもので、真実を語れば今の学生、小学校、中学校、高校とずっとマッカーサー史観、日教組史観で育てられてきて、外国の学校にもいってきた者が、二十年たらずの経験を、わずか一時間の授業で、もし真実がそこで伝えられれば全部引っ繰り返すことができる。このことをわれわれが疑っていれば、学問もできなければ政治もできないと思います」
私自身、全く歴史にも興味がなく、何も考えず生きてきたのですが、西尾幹二先生、中村粲(あきら)先生 のお話を聞いてから影響を受けました。その時代を生きた方の生の言葉、書籍から真実を知ることが大事だと思います。(し)