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空飛ぶ基地局(高高度基盤ステーション)通信サービス(番外編)
2024-06-04
NTTドコモが無人の航空機を使った「空飛ぶ基地局(HAPSハップス(High Altitude Platform Station:高高度基盤ステーション))」と呼ばれる通信サービスを日本で2026年に商用化すると発表しました。商用化は世界で初めてとなり、災害の被災地などでの活用を想定しているそうです。
明るいニュースで嬉しくなり、少し調べてみました。
成層圏とは高度10~50kmの地球の上空を指し、HAPSの無人航空機はいずれも高度20km前後を飛行します。
その理由は次のとおりです。
高度20kmにおける空気の密度は地上の約20分の1といわれており、飛行に際し、①非常に空気抵抗が少なく、エネルギー消費が押さえられます。(これ以上空気密度が低いと飛行に必要な揚力が得られなくなってくるので、バランスがよい密度。)また、成層圏では対流が起こりにくく、水蒸気も上がってこないため、風は吹くものの➁ほぼ快晴で安定した気候が継続します。
HAPSの最大のメリットはエリアカバーが広い(現在の構想ではHAPS1台で半径100kmのエリアをカバーできる見込み)ことだそうです。地上基地局のエリアカバーは最大で半径数km~十数km程度なので、海上や山地での事故の通信手段確保につながるとのことです。海や山の深いところまでカバーするには5G/6Gを必要とするようです。5Gでも電力消費量がかなり大きいので、私たちにとって電力が重要であるとつくづく思いました。
しかし、外国の親会社が多額の資金力があるような会社が諦めてしまうような試みに、コツコツと力を合わせて粘り強く挑戦する我が国の国民性はいいと思いました。日本は他国とも協力し、人類にとってよい利用ができるような技術開発をします。ただ、技術を盗まれたり、その技術で逆に我が国の平和を脅かすようなことに転用されたりしかねないので、十分な対策が必要と感じます。
新しい技術も利点も欠点もあるでしょう。前向きに100年後の人のことも考えていきたいものです。
また、東京都知事選は地方の人には関係ないように思えるかもしれませんが、国家の中枢が集中しているので、日本国民全体に影響する選挙だと思います。(し)