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伝説の石工の記事(番外編)
2024-04-07
 愛媛新聞の4/3~4/6の「伝説の石工を追って 東温・上林 菅能宇吉(かんのう うきち)」(中田佐知子さん執筆)の記事がとてもよかったです。私は初めて菅能宇吉氏を知りました。
 
 広報とうおん(2023・4)に「上林小学校でふるさと道徳学習 地元の偉人菅能宇吉氏を学ぶ」という記事が出ており、素晴らしい教育をされていると思いました。法蓮寺(東温市上林)の住職で愛媛県埋蔵文化財センターの前園実知雄理事長が上林小学校で菅能宇吉氏の功績を児童に語るなどし、自分たちの地域から偉業を成し遂げた人がいた誇り、大勢をまとめるには人格者でなければならないなどの道徳教育にもなり、さらに松山城、大洲城、高知城、大阪城への興味等が広がっているようです。私は宇吉氏が自然の石をそのまま使う「野面積み」を得意としていたことは日本文化を象徴していると思いました。日本の庭は西洋のように対象でなく、ありのままを美しいと感じる文化があると思うからです。

 台湾の李登輝(りとうき)元総統は、「誠実自然」「真実自然」という言葉をよく書かれており、これらの言葉こそが日本文化の核心だと考えられていました。虚飾にまみれることなく、気負わず素朴で、自然を尊重し、ありのままのものをこよなく愛するというのが、日本文化の原点とし、自然と調和し、自然の中に真・善・美を見出す美学に魅せられたようです。90歳を過ぎてからは「我是不是我的我(私は私ではない私)」も書かれていたそうです。林建良(りんけんりょう)氏の「李登輝の箴言(しんげん)」によると、その意味は、第一に「超越」であり、万物は変化していく中で自分が自分に挑戦して、成長していくこと。第二に「無私」、「無我」、「捨身」で、ひいては公のために尽くすということのようです。日本が本来持つよい文化を先人に恥じないよう守っていかなければならないと思いました。

  残念ながら今、日本民族が危機的状況にあると感じます。しかし、今までとは違う大きさの「日本らしさを守ろう」という風が国内で起こりつつあります。岡潔先生の本、『日本民族の危機』の表紙に「青年は今、男子女人をとわず立ち上がって日本を再建すべき秋(とき)であります」と書かれています。秋という字には重要な時期という意味があるそうです。収穫の時期である「秋」は国の存亡にかかわる時であったからかもしれません。(し)

 

 

参考:ときを積む
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