新着情報&お知らせ
ご利用者の塗り絵と花々
2023-05-06
数学者、岡潔著『春宵十話(しゅんしょうじゅうわ)』より
「人の中心は情緒である。情緒には民族の違いによっていろいろな色調のものがある。たとえば春の野にさまざまな色どりの草花があるようなものである。…よく人から数学をやって何になるのかと聞かれるが、私は春の野に咲くスミレはただスミレらしく咲いているだけでいいと思っている。…私についていえば、ただ数学を学ぶ喜びを食べて生きているというだけである。そしてその喜びは『発見の喜び』にほかならない。…この喜びがどんなものかと問われれば、チョウを採集しようと思ってでかけ、みごとなやつを見たときの気持だと答えたい。」
野に咲く一輪のスミレに、ああキレイだな、と思う心が情緒だと、岡潔先生は言われています。(し)