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建国記念の日(番外編)
2023-02-11
「建国記念の日」です。皇紀2683年 。国旗を掲揚しながら国のはじまりを想像しました。わが国最古の歴史書『古事記』の冒頭を飾る「国生み神話」で、「伊豫国(いよのくに)を愛比売(えひめ)といい、」と愛比売(えひめ)がでてきます。以前から気になっていたこと、なぜ愛媛県の「ひめ」が「媛」なったかが、愛媛県生涯学習センターのデータベース『えひめの記憶』<愛媛県史 文学(昭和59年3月31日発行)>に出ていました。
(1)地名の二字表記の例に従った。 (2)ヒメを「媛」か「姫」か検討し、①書写の運筆と字形から上字「愛」とのつり合い上、「媛」の方が落ち着く。②女性名にヒメがつく例では「媛」の方が一般的であった。③漢字の意味からみると、「媛」は「美女」、「姫」は「女官」(新撰字鏡←我が国最古の漢和辞書)であることも考慮し、「愛媛」となったようです。つまり、「愛すべきいとしい美女」という意味があるようです。
また、次の記載もありました。
県名「愛媛」という意味は、愛すべきいとしい美女、美しくよい女、という、古典的な称え名ということになる。なお、国生み神話にいう伊予の国の神霊の「愛比売」については、元来この伊予の国が「水の女(神の妻、巫女)」を中心とする海神信仰の世界と関わることを意味する名称とも考えられる(第二章第二節の三「伊予姫」)。
わが国最古の歴史書『古事記』の神様のお名前由来の県名、愛媛。たまに「愛知」と間違える方があるのですが・・・「愛媛」です。(し)
追記:現代の漢和辞書「漢辞海」の「姫」「媛」も参考にしてください。